ニキビができてしまう原因として、アクネ菌をよく耳にすることはありませんか?

ニキビを予防したり治したりするためには、このアクネ菌にアプローチすることが肝心といわれています。

ではこのアクネ菌というのは、いったいどのような菌なのでしょうか。

詳しくは知られていないアクネ菌の正体について、ニキビとの関係性と共にご紹介します。

アクネ菌は実は常在菌、珍しい菌ではありません

アクネ菌と聞くと、ニキビを引き起こす厄介な菌とのイメージが浮かばないでしょうか。

実はアクネ菌というのはそれほど珍しい菌ではなく、日常的に人間の皮膚に存在している常在菌で、ブドウ球菌と並んで人間と共生している菌といわれているのです。

そのため、普段ニキビができない人の肌にも、当たり前のように存在する菌なのです。

個人差こそありますが、皮脂の分泌が少しずつ確認できる2歳くらいからアクネ菌は増え始め、一生のうちで最も皮脂分泌が過剰となる思春期には、アクネ菌の数も増大傾向にあるでしょう

肌の健康が保たれているときには、表だって悪さをするわけではなく、毛穴詰まりなどの肌トラブルがあるときにだけ大繁殖を起こし、それがニキビになるというのがアクネ菌なのです。

良いアクネ菌と悪いアクネ菌

実はアクネ菌にも種類があり、良い働きをするアクネ菌と、悪い働きをするアクネ菌にわかれています。

良いアクネ菌は、皮脂とタッグを組んで、顔や体に外部の雑菌を繁殖させないようにしてくれています。

こうした外部の菌達はアルカリ性でしか生育できません。

そして良いアクネ菌は肌を弱酸性にすることで、外部の菌をシャットアウトするバリア効果を発揮しているのです。

悪いアクネ菌は、皮脂を栄養としています。

皮脂を食べ、肌に必要のない毒素を排出するというのが、悪いアクネ菌の働きなのです。

できれば良いアクネ菌ばかりを常体させておきたいものですが、実際は悪さをするアクネ菌のほうが多く存在しています。

こうした悪いアクネ菌ばかりがピックアップされてしまう傾向から、アクネ菌は排除しよう!という目的のニキビケアが多くなっています。

アクネ菌が繁殖しやすい環境とは

では常在菌であるアクネ菌は、どうしてニキビを引き起こしてしまうのでしょうか。

それはアクネ菌の性質に問題があるといえます。

  1. 脂肪分が多い場所
  2. 空気が入らず外部と遮断されている場所

アクネ菌は、こういった場所を好む性質をもっています。

この2つの特徴をあわせ持った場所というのが、皮脂が多くたまっている毛穴や、皮脂で毛穴が詰まった初期のニキビです。

※初期のニキビは、毛穴が詰まっているだけの状態で「白ニキビ」を指すことがほとんどです。

初期のニキビは、皮脂が毛穴に詰まってパンパンになった状態のため、栄養となる皮脂も豊富で空気も少なく、アクネ菌が非常に好む環境なのです。

またニキビになっていなくても、毛穴が皮脂で詰まっていればアクネ菌が侵入し、繁殖、そして炎症した赤いニキビへとなってしまいます。

アクネ菌が毛穴に落としていくものとは?

アクネ菌は皮脂の豊富な毛穴でヌクヌク過ごすと、排出する厄介なものがあります。

それが「ポルフィリン」と言う毒素になります。

この毒素を残されてしまうと、体は戦闘モードになってしまうため、白血球が上昇し、ニキビの炎症がひどくなっていくというパターンです。

活性酸素の強いポルフィリン毒素

このポルフィリン毒素が紫外線にあたると、活性化してニキビの炎症をひどくさせるだけでなく、ニキビ跡も残りやすくします。

ポルフィリン毒素を生成させないためには、アクネ菌の異常繁殖をさせない努力が必要です。

アクネ菌の徹底除去は不可能、ニキビケアが大切

アクネ菌は、健康な肌状態であれば、何ら悪さをするようなことはありません。

そして常在菌なので、ニキビの原因になるからと徹底的に排除し、完全に除菌することは不可能です。

ではどのようにしてニキビに対抗するかというと、アクネ菌の住みやすい環境を作らないということが肝心です。

アクネ菌の繁殖場所となってしまう、皮脂で詰まった毛穴を作りださなければ、アクネ菌は肌の上で悪さをしないのです。

これをかなえるのが、ニキビケア商品によるスキンケアです。

アクネ菌の他にもニキビの原因菌がある!

実はアクネ菌の他にも、ニキビの原因菌というのは存在します。

マラセチア菌という菌はご存知でしょうか。

ニキビ=アクネ菌というイメージが強いのですが、胸や背にできるニキビはマラセチア菌がもたらすものも多いのです。

マラセチア菌もアクネ菌同様、皮脂や酸素のない毛穴を好みます。

体のニキビケアをしても、一向にニキビが治りにくいと感じたら、アクネ菌ではなくマラセチア菌によるものだった…という人も少なくないのです。

マラセチア菌は、アクネ菌により生じるニキビよりも治りが遅いのが特徴で、痒みはアクネ菌が原因のニキビ程ではありません。

時には頭の毛穴に繁殖して、抜け毛を誘発してしまう事もあります。

ですが、皮膚科などで処方される抗生物質が良く効きます。

アクネ菌対策のスキンケアでなかなか効果が出ない人は、一度こうしたアクネ菌以外の菌も疑ってみましょう。

たとえマラセチア菌によるニキビであっても、薬により完治すれば、その後はアクネ菌と同様のケアでニキビはできにくくなるでしょう。

アクネ菌を殺菌するのは効果的?

「アクネ菌を毛穴から抹消してしまえば、ニキビができにくくなるだろう!」と安易な考え方で「アクネ菌をやっつけろ」との市販の消毒剤などを使ってしまう…それは控えた方がよい行為でしょう。

アクネ菌を消毒剤で除菌することは、可能です。

ですが刺激が強すぎるため、ニキビ周辺の健康な皮膚にまで悪影響を及ぼすことになるでしょう。

特に大人ニキビなどは、ストレスが原因で抵抗力が低下して生じやすいものなので、そこにあらゆる菌を除菌するような強い消毒をすると、肌の乾燥や、敏感肌への誘発を引き起こし、肌の二次被害が生じるケースも否めないのです。

※ニキビと乾燥肌、敏感肌については、このような記事も紹介しています。

そして菌を排除できたとしても一時的なもので、また増え始めるという悪循環な経過をたどることになるでしょう。

また先述のように、アクネ菌には良いタイプも存在するため、すっかり排除してしまえば菌が好むアルカリ性の肌となり、他のカビや雑菌から肌を守ってもらえなくなってしまいます。

アルコールなどで消毒してしまうと、で肌全体を守るという機能が低下してしまうのです。

またスキンケアも同じ考え方で、アクネ菌除去ばかりをキャッチフレーズにあげているニキビケアよりは、アクネ菌を過剰に増やさないようにお肌環境を整える効果のあるスキンケアの使用が望ましいのです。

ニキビケア専用のスキンケア商品の特徴

ニキビケア専用のスキンケアの特徴は以下のようなものです。

  1. 徹底して毛穴の詰まりを効果的に除去することができます。
  2. 毛穴が詰まる原因となる皮脂の過剰分泌を避けるために、肌の保湿を強化してあります。
  3. アクネ菌などの菌を除菌する成分が配合されています。
  4. 肌のターンオーバーを促し、肌トラブルに強い肌を作りだすことができます。

アクネ菌は常在菌で、健康な肌においては悪さをしないこと。

ニキビの特徴は、アクネ菌の温床になりやすい環境だということ。

こういったニキビのメカニズムを理解した上でニキビケア商品を使えば、さらにその効果を発揮しやすい使い方の工夫につながるのではないでしょうか。

まとめ

いつもニキビの天敵とされてきたアクネ菌ですが、実は肌を守る役割を果たしているという二面性を持っています。

またニキビの原因菌は、アクネ菌ばかりではないということもおわかりいただけたでしょうか。

それを知らずに除菌ばかりを優先にしたニキビケアを使うのは、肌のためにも良くありません。

排除ではなく、アクネ菌が存在しても問題なく過ごせる肌づくりを優先させるため、ニキビケア専用スキンケアを選ぶことから始めてみましょう。

オススメのニキビケアのラインナップを紹介しますので、参考にしてみてください。